だれかの「困った」に
みんなが寄り添える社会を

100年なかった日本での生理用品のトイレ設置。
なんで今までなかったんだろう?こんなに必要なのに。
一部の人しか使わないから?人生の中で数えるほどしかないから?
LAQDAは生理用品のトイレ設置はたくさんある、生活の中の「困った」のひとつだと
考えています。さまざまな「困った」をみんなで考えられるように対話の仕組みをつくる活動をしています。

LAQDAの活動

「知る、気づく、行動する」の体験を実証実験とセミナー、イベント、ワークショップでサポートしています。

LAQDAの調査結果・
研究について共有会

社会人も学生も一緒に学べるセミナー、イベント、ワークショップを実施しています。生理がある人もない人も、同じ目線に立って考えられる場づくりを心がけ、「今までどうしてなかったんだろう?」「これからの働く場や学ぶ場はどうしたらいんだろう?」を考えます。

企業内プロジェクトとしては、生理用品の設置実証実験と共にセミナーを行うことで、働く方々の理解が情勢されることを狙っています。

「みんなでケース開発」
の取り組み

海外での生理用品設置の事例として、最初アクリルケースで始め、利用者が増えた後、スチールケースを製造した企業があります。わたしたちもそのような未来を目指し、最初は小さくはじめるべく、塩ビの組み立てケースを開発しています。まずは安価に制作し、ビルメンテナンス企業が置きやすく、利用者も使いやすいケースをさまざまな方と一緒に検討することで、30年後も続くサステナブルな生理用品設置文化をつくりたいと思っています。

LAQDAが啓発活動を行なっている理由

LAQDAが活動を始めた2019年当時、まだコロナ禍ではありませんでした。最初プロジェクトが始まった時、わたしたちはIoTのケースに生理用品を詰めて補充するサブスクサービスを考えていました。しかし、生理用品は医薬部外品のため、使用者でも清掃者でもない人が補充をすることが薬機法上NGでした。よって、わたしたちは、自分たちが生理用品をトイレにおける未来を目指すにあたり、トイレでの生理用品補充をビル会社とひいてはその先の清掃会社にお願いする必要がありました。

しかし、清掃会社にとっては、生理用品を設置することで、いつもの作業に負担が増します。そのため、わたしたちはどうして生理用品の設置が必要なのか、設置することによってどのような良いことがあるのか、設置に関わる関係各社に説明していく活動を行っています。

今後の社会で継続して生理用品が起き続けられるように、ビル運営企業、清掃会社、またビルを使用する一般企業のみなさまと一緒に考え、費用を捻出し、継続する仕組み構築に取り組んでいます。

身近で一緒に過ごす時間が多い人とこそ

生理用品のトイレ設置をきっかけに
もっと話をしよう

誰かのために。自分のために。

活動を始めた2019年、まだコロナ禍前でしたが、海外も生理用品の設置は同じ問題を抱えているだろうと調査しました。すると欧州、北米、中国、韓国、インド、タンザニアなどの国々に生理用品専用のディスペンサーがありました。それは、有償のものも無償のものもありました。

日本にも自動販売機はありましたが、生理用品専用ではなく、1枚しか必要ない時に2枚買うことになり、割高でした。しかも、中に入っている商品は、店舗ではみたことがない商品で、「怖くて使えない」という声も多く聞かれました。

海外の製品をそのまま日本に持って来ればディスペンサーとして使えるのに、今でもそうならない理由は、日本において生理用品をトイレに設置する文化がなく、しっかりとした海外製品を導入するほどのコストを予算として出せる状況ではないからだと思いました。

それは歴史や習慣、風習なども複雑に絡み合った理由からだと思います。
しかし、世界のディスペンサーが生まれたのは1920年台。今よりも100年も前です。
今語らなければ、次の100年も同じことになってしまうでしょう。

生理用品のケースを開発し始めた時、この課題にこんな問題が含まれているなんて考えもしませんでした。
生理用品を設置すること自体はとても簡単なことだけど、その費用をどうするの?継続をどうするの?について、さまざまな企業の担当者や社内の方々との対話を重ねてきました。その中で、ビジネス上の会話のほかに、この身近な問題を語ることが、参加者の日常生活を変えることにも気づきました。今まで目を向けられなかったことに目を向ける機会は、「他のことにも目を向けてみよう」というモチベーションを生みます。セミナーやイベントでは、生理用品についてだけでなく、身近だけど考えられてこなかった自分の体のことや他人の体や心について向き合うことになります。これらの経験は、時に人を許せる要因になり、やさしく自分のことを見れる要素になります。そして、人生を深く、軽やかなものにしてくれます。

わたしはその経験を分かち合いたくて、このプロジェクトを実施しています。
決して難しいことはしていません。でも、セミナーやイベントを体感された方のほとんどが「とてもちいさいことだけど、大事なことだね」とおっしゃいます。

消費をたくさんすればよかった時代は終わり、限られたリソースでみんながいかに心地よく過ごすか、そういったことが求められている今という時代に必要なのは、日常を変える「ちいさな気づき」ではないでしょうか。
是非、この「ちいさな気づき」をみんなで分かち合ってみませんか?

過去のイベントに参加いただいた方の声

活動のその先に・・・

LAQDAでは、生理用品の設置をきっかけに関係者の方々と共に話す機会を設けています。職場や学校での生理用品設置について”みんな”で考えることは、生活の中の「気づき」を生み、自分や他者への理解を醸成する良い機会です。生理ってどういう現象なんだろう?生活の中で困ることはなんだろう?どうして今まで街や建物に取り入れてこなかったんだろう?海外の人たちはどうしているんだろう?ーーそんなことをさまざまなアプローチで考えることで、生理のことだけではなく、お互いの違いを自然と考え、今までになかった気づきを得ることができます。

振り返ってみれば、家でも外でも生理のように「誰かだけが困っている」ことは多いはず。当事者は相談ができず、周囲の方が自分が困っていながために、意識的にも無意識的にも「困っている」を放置しがちなことです。でも、大切な人に関わることなら、一緒に考えて解決できたら、もっといい人生になると思いませんか?家事・育児・介護に至るまで、相談しやすいスキームと、みんなで解決できるスキームを一緒につくっていきたい。その型をつくれるのが、生理用品設置の合意形成だと考えています。

LAQDAの調査結果について

LAQDAの活動は、2019年実証実験でアンケート調査を実施したことから始まりました。生理用品を使いたい時に使えずに困った経験をしている人がこんなにいる!と衝撃がありました。この回答者の半数は、入居ビル内にコンビニだけでなくドラッグストアもある人たちでした。生理用品をオフィストイレに設置することを提案すると「好きな生理用品を使いたいでしょう?」と言う方が多かったですが、緊急時には何であっても急を凌げる生理用品が必要であることが浮き彫りになりました。しかし、一番の発見は、この調査を行うことで、はじめて生理がある人たちが語り出したことでした。フリーアンサーは熱に溢れ、長文のコメントを書いてくださる方も。ブラインドで匿名で実施したアンケートだからこそ言えた話だと思いました。

生理用品が持っていない状態で生理がはじまり、
困った経験がある人は、95%もいます。

生理用品が使いたい時に使えなかったことで、業務パフォーマンスに支障が出たと回答した人は、92%もいます。

会社のトイレに無償で使える生理用品があったら、便利だと思うと回答した人は99.5%にのぼりました。

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折りたたみ式生理用品簡易ケース「せりぽん」
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